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近年よく見かけるようになったファクタリング(Factoring)は事業者・ビジネスローンとは異なる資金調達方法で、特に資金繰りが厳しく金融機関で借入ができない、中小企業や個人事業主の間でファクタリングの利用が増加しています。
今後、ファクタリングを活用する人もいるかもしれませんのでファクタリングについて簡単に説明しておきたいと思います。



はじめに

それではファクタリングサービスを見ていきましょう。

ご紹介するファクタリングサービスは金融機関からの借入ではありません

ファクタリングはビジネスを行っている事業主が保有している売掛債権をファクタリング会社へ譲渡・売却し現金化する資金調達方法です。
借金ではないので、信用情報は関係なく赤字決算だったとしても利用できるのが大きな特徴です。必要なのは「売掛債権」があるかどうでビジネスを営んでいない一般の方はファクタリングを利用することはできません。。

売掛債権の種類
  • 受取手形
  • 売掛金
  • 電子債権

本ページでご紹介するファクタリングサービスは未回収の売掛金を早期に現金化できる買取ファクタリングになります。
買い取ってくれる売掛金の種類は基本的に「請求書」で、ファクタリング業者の中には「見積書」や「発注書」、「納品書」で買い取ってくれる業者もあります。


国内で広まったのは比較的最近ですが、海外では一般的に利用されています。

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大きな特徴としては
  • 資金調達までのスピードが速い
    • ファクタリング会社の中には即日で対応しているところも。
  • 融資ではないので信用情報に影響しない
    • 融資と比べると難易度は高くありませんが、誰でも審査に通過できるわけではありません。
  • 財務状況と関係なく利用可
    • バランスシートへマイナスの影響はありません。重要なのは保有している売掛債権。(信頼性が低い売掛債権はファクタリング審査に不利)


マイナス面としては
  • 手数料が高い
    • 信用取引にも区分されるためローンの金利と比べても、高い金額の手数料が発生します。
  • 「3社間ファクタリング」は売掛先に通知する必要がある
    • 契約形態については本ページの「ファクタリングの契約形態」を参照。
  • 売掛金以上の資金調達はできない
    • 所有している売掛債権の範囲内でしか資金調達することはできません。


といったことが挙げられます。
ですが、興味があってもファクタリングサービスを利用するのは躊躇してしまう方もいるでしょう。
そこで、ファクタリングの特徴まとめましたので参考にしてください。

ファクタリングは危険?!

まず最初に。
民法466条に債権は、譲り渡すことができる。とあるので正規のファクタリングサービスは違法ではありません。

参考:民法 - e-Gov法令検索 (債権の譲渡性)第四百六十六条

実は、売掛債権の利用は日本の行政機関のひとつ「中小企業庁」利用促進しているんですよ。
参考:売掛債権の利用促進について - 中小企業庁


金融機関から融資を受ける場合は利息制限法といった貸金業法が定められており法律を厳守する必要がありますが、ファクタリングサービスは金銭の貸し付けで利息が発生するのではんく、「手数料」を払って未回収の債権の売買をするサービスなので貸金業法の適応外となります。
現状ではファクタリングを規制する法律はなく、ファクタリング業者側で自由に「手数料」が設定できるため手数料の高い業者を利用してしまうと手元に入る金額が目減りしてしまうことから業者選びが重要になるでしょう。


悪徳ファクタリング会社には注意が必要
危険と言われるのは下記のようなリスクが存在するからでしょう。

ファクタリング会社の中にはファクタリングを装った悪質業者も存在しているのも事実です。
もし、ファクタリングを活用するなら「債権の買取代金が低すぎる」「相場を大きく上回る手数料(3者間は1.0〜9.0%、2者間は10〜20%)を請求」といったことをされたときはすぐに法律の専門家に相談を!
利用先を間違えトラブルに巻き込まれないために悪質な会社かどうか必ず調べるようにしましょう。

また、注意しておきたいのが個人を相手にしている給与ファクタリングです。
給与ファクタリングとは個人が勤務先に対して有する給料(賃金債権)をファクタリング会社へ売却して手数料を差し引いた金額を受け取る仕組み。
この給与ファクタリングと償還請求権(債権回収ができなかったときに買戻し・罰金などを求める)ありの契約を取り扱う業者は「貸金業登録が必要」となります。
このことから貸金業者として登録をしていない偽装ファクタリング業者は違法な闇金業者の恐れがありますので十分に注意をする必要があります。


参考:金融庁 ファクタリングに関する注意喚起
参考:日本貸金業協会 「ファクタリング」を装ったヤミ金融にご注意ください

参考:金融庁 その資金調達 大丈夫ですか?

今回ご紹介したことだけでなく、今後も新たな詐欺手口が出てくるでしょう。
上記のことから、リスクを回避するためにはファクタリング会社の選択は重要になってきます。利用者からの評判なども必ず確認してリスクを回避していきましょう。

万が一悪意なファクタリング会社を利用してしまい困った時はファクタリングに強い弁護士に相談するようにしましょう。

ファクタリングの契約形態

知っておこう!
ファクタリングは一般的に「3社間ファクタリング」と「2社間ファクタリング」の契約形態があります。

良く分からないという方のために誰でも簡単にファクタリングを理解できるパーフェクトガイドをご用意しました!詳しい解説をご覧になりたい場合は、こちらでチェック
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ご利用にあたって、どちらも十分に理解しておくことが重要なので必ず確認しておいてください。

ファクタリング業者

ファクタリングサービスを提供している会社をあえて分類すると下記のようになります。
利用先を選定する際に備え、憶えておいてください。

  • 銀行系のファクタリング
    • 世間的に高い信頼性があることから一番安心して利用できるのが、銀行又は銀行のグループ会社が提供しているファクタリングでしょう。
      • ファクタリングの中でも手数料が低めに設定されていることが多いのですが、その分審査は厳しめの傾向となります。また審査に時間がかかる傾向にあるのと「3社間ファクタリング」しか取り扱っていないケースが多く、得意先の会社に知られずに売掛金の売買をするのは無理となります。
  • ノンバンク系のファクタリング
    • 貸金業として営業しているノンバンク系が提供しているファクタリングで、有名な企業が運営しているのでこちらも利用しやすいでしょう。
      • こちらも「3社間ファクタリング」が主流となっています。
  • ファクタリング専門会社
    • 上記どちらにも属さない独立系のファクタリング会社。
      • ニーズに合わせて「3社間ファクタリング」と「2社間ファクタリング」から選択することができる。分類した中では、審査が緩めでスピードが速く少額債権にも対応していることが多いので、個人事業主・零細企業の利用者が多い。
      • まれに悪徳業者が潜んでいることもある。


このようにファクタリングといっても業者の選択肢が広くちょっとした違いがあります。
売掛金を売却して、早く現金化が行えるので魅力的ですが、「安定性」「コスト」「スピード」「審査」など何を重視するのか・アナタの現在の状況によって利用先が変わってくるでしょう。

利用するにあたって

ファクタリングは短期的なキャッシュフロー改善に繋がりますが、申し込むにあたって後悔がないようにもう一度チェックしておきたいポイントをおさらいましょう。

  • 信頼性
    • 特に独立系のファクタリング会社を利用する際は口コミ・評判は確認しておきましょう。
  • 資金調達
    • 売却する売掛債権で金額が決まる。お持ちの売掛債権以上の資金が必要なら合わせて融資にも申し込む必要があるでしょう。
  • 3者間ファクタリング
    • 売掛先の承諾が必要になる。
  • 償還請求権(リコース)
    • 偽装ファクタリングに注意。償還請求権(リコース)の有無を確認。有の場合貸金業登録が必要なため信頼できる会社なのか、登録業者か確認をしましょう。
  • 面談
    • 契約時の面談が必須としている会社もあるので、地方に在住の方は面談不要かの確認もしておきましょう。
  • 手数料(手数料以外に必要な費用が発生することも)
  • 複数の業者に見積もり
    • 手数料が高いため必ず複数のファクタリングサービスから見積もりを取る。


同じようなファクタリングだからといって、やみくもに申し込んでしまうと損をしたり、トラブルに巻き込まれる可能性もあります。
上記のことは重要なことです。必ず確認をするようにしましょう。


必要書類
手続きを始める前に必要書類を確認することから始めましょう。
申し込み先によって若干異なることもあるかもしれませんが、ファクタリングの申し込むには基本的に下記のような書類が必要になってきます。

  • 代表者の身分証明書
  • 登記簿謄本
  • 印鑑証明書
  • 決算報告書
  • 預金通帳
  • 売掛債権書類
    • 請求書、契約書、発注書など


手続きに戸惑うと資金調達までに時間がかかってしまうので、素早い対応をしてもらえるように必用書類を準備しておきましょう。

ファクタリングの基本的な利用の流れ
「2社間ファクタリング」のケース。

ステップ1:
利用したいファクタリング会社に問い合わせ

ステップ2:
必要書類を提出、審査を受ける

ステップ3:
満足できる内容なら契約
契約後に買取代金が口座に着金

ステップ4:
取引先から売掛金が入金されたら、契約したファクタリング会社がしていする口座へ振込
※分割にはできません


終わりに
ファクタリングは決して怪しいものではないことがお分かりいただけたと思います。
それどころか売掛金さえあれば手続きも簡単で素早く現金化できることから、資金調達の奥の手となることでしょう!
特にやむ得ない事情がある方(融資の審査に落ちてしまったなど)にはうってつけの資金調達方法と言えますが、ただしファクタリングだけでは長期的なキャッシュフローが劇的に変わることはありません。

ご紹介したリスクも存在することを忘れないように。

なお、ご利用のファクタリング会社によっては初回の利用よりも2回目以降利用する方が手数料は低くなる可能性がありますが、手数料の高さなどを考えるとファクタリングは頻繁に利用するものではないといわれています。


本格的にファクタリングを検討したい方は、本サイトではたくさんのファクタリング会社の情報を掲載していますのでそちらもご覧になり、ファクタリングを活用する時の参考にしてください。


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